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総合職共働き夫婦の家事分担事情【実体験】

家事って「絶対私のほうがやってる」よね?

【ある日の午前中】

かぜはな

午前中のうちに朝ごはんして洗濯物回して掃除して・・・と。

パパちゃん

(ソファーでケータイ見ながらゴロゴロ)

なによ忙しい朝くらい少しは手伝ってくれたらいいのに・・・

【その日の午後】

やっと家事もひと段落~休憩休憩~っと(ゴロゴロ)

よし掃除でもするか~あれ?かぜはなママそこでゴロゴロされたら邪魔なんだけど。こっちは掃除してるのにさ。

【その日の夜】(食後の洗い物が手付かず)

・・・・(ケータイ)

・・・・(ケータイ)

二人の心の声: こっちは今日十分家事やったんだからそっちが洗い物やってよ!!!!!

家事が原因で揉めに揉めた夫婦関係…

※ 以下は心にゆとりのなくなった「妻」目線で記載していますので、悪しからず・・・


我が家はお互い総合職の共働き夫婦。家計も家事も5:5を基本ルールとしていました。でも月日が経つうちに、どうも妻である自分ばかりが家事をやっているような気がするのです。

「なんで自分ばっかり家事やってるの?」「またスマホで漫画やゲーム…」「共働きなんだから5:5で分担するのが普通でしょ?」「いま9:1くらいで私がやってるわよ!」そんな心の叫びを押し殺したまま1年ほどの時間が過ぎました。あえて言葉にはしないですが、私の不満は態度となって漏れ出てくるようになり、夫婦仲もぎくしゃくし始めました。

ただ不思議なことに、我が家でそう思っているのは私だけではないようなのです

ある日、私が家事の合間で休憩していると、夫が別の家事を始めました。そして、さも私がサボっているかのように(心の狭い私にはそう聞こえる…)、「これ手伝ってくれない?」と。

改善までの 3 Steps

結婚早々家庭崩壊近くまでこじらせたこの家事分担問題、現在もより良い関係づくりのため日々努力中ですが、3つのステップで改善することができました。

  1. 家事分担状況を「見える化」する
  2. 家事についての「話し合いの時間」をつくる
  3. 相手へ「ありがとう」を伝える

1 家事分担状況を「見える化」する

まず我が家ではすべての家事をリスト化し、毎日やった人が自分の名前を記載していく、という作業を行いました。夫婦で色を分けて塗っていくと、オセロのようにどちらの家事負担が多いかが一目瞭然です。これは「家事負担量に絶対的な自信があった」妻の私が提唱し、Excelで簡単なフォーマットを作って記入を依頼しました。

 ・ 家事のリスト化は夫婦一緒に行う
 ・ 状況が一目でわかるように夫婦で「色」や「イラスト」を分ける
 ・ 家事の負担量に応じて塗る範囲を増やす等は自由・柔軟

2 家事についての「話し合いの時間」をつくる

2週間ほどすると、夫がリストに記載をしなくなりました。この頃になると、どうも妻のほうが家事量が多いということは一目瞭然です。(私は嬉々として毎日リスト更新をしていましたが、夫はもう見たくもなかったのでしょう。。)

ここで「家事負担量の差」があることの認識合わせができたので、今後どのように負担するかの話し合いの時間を作りました。

かぜはなママ

ちょっと今の配分だとしんどくて。今はゴミ捨てとリビングの掃除をお願いしてるけど、もう少し頼めるかな。

パパちゃん

料理は難しいけど、皿洗いならできるかな。

 ・ 最初から完全な5:5は目指さない
 ・ 頼むときは「お願い」姿勢を忘れず

3 相手へ「ありがとう」を伝える

そしてリスタートした我が家の家事分担、もちろんはじめから上手くはいきません。「あの洗濯の干し方は…」「また洗い物溜まってる」「もう夕方だけどいつやるんだろ…」できてないことを探すときりがありません。ここは辛抱して、できているところを探します。そしてそれを具体的に伝えることを心がけました。

「洗濯物干してくれたの、ありがとう!」「トイレきれいになってた!ありがとう!」

  • ・「○○○ありがとう」と具体的に伝える
  • ・はじめはできてなくても大目に見る
  • ・どうしてもこだわり強いものは自分で

ママ、いつもごはんありがと

パパちゃんもリビングの掃除ありがと

家事分担実態調査データ

今回はあくまで我が家の例でしたが、世間一般的にも「自分の負担している家事量の認識とパートナーの認識の相違」また夫婦間での家事量の負担差」が発生しているようです。
実際の調査データについて、共働き夫婦に関わる部分をピックアップし概要のみまとめたので、詳細気になる方はURLよりご確認ください。

内閣府調査 |家事等と仕事のバランスに関する調査報告書(2019年)

https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/balance_research_202003.html

●国内在住のインターネットモニター(20 歳以上 70 歳未満) N=8,151名

上記内閣府調査結果から 「就業前の子供を持つ共働き夫婦」に絞って、1日の育児と家事の負担時間をまとめてみました。

■子持ち共働き夫婦の1日の家事・育児負担時間■

参考:内閣府調査 |https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/balance_research_202003.html

・ 共働き夫婦の育児と家事の負担率は、平日2.4倍 休日1.7倍と妻が多い

・ 男性は女性に比べ 家事より育児の負担時間のほうが長い

でも男性でも休日4時間以上家事育児をしているんだね。一見すごく手伝っているように見えるけど、女性と相対的に比べるとまだ少ないね。

 Daiwa House調査 |20代から40代の共働き夫婦の“家事”に関する意識調査(2017年)

https://www.daiwahouse.co.jp/tryie/column/build/dual_income/index.html

●調査対象:20~40代で同居の子供を持つの共働き夫婦  N=600名

調査によると、80%以上の家庭が、「夫より妻のほうが家事をしている」と認識しています。ただ女性の半数以上が、9割以上を負担していると回答しているのに対し、男性の半数以上が3割以上を負担していると回答しています。ここに認識の差が発生しており、理由の一つに、男性が家事として認識していない「名もなき家事」の存在があるようです。

・ 夫の家事参加率、夫認識「3:7」→妻認識「1:9」と大きなギャップ

・ 「名もなき家事」についての夫婦間での認識差大

十分やってるつもりだったけど、献立を考えたり、食事前後に食卓を拭いたり、そんなところまでは意識が回っていなかったな。

またコロナ禍で自宅時間が増えたこと等が影響し、そもそもの家事量自体が増えているという情報もありました。家電等を利用したり、手抜きできるところは抜くなど、家事自体を減らす工夫も必要そうです。

ちなみに…我が家の家事分担状況は

フルで共働きをしていた際は、それなりに分業ができていたのですが、子供が生まれて育休中の現在は、どうしても妻である私の在宅時間が長くなり、授乳等夫には頼めない育児項目も多いため、妻の負担量が増大しています。
ただ話し合いも定期的に行い、現在は以下の通りで落ち着いています。

共働き時

(夫)ごみすて・洗濯・皿洗い・トイレ掃除・リビング掃除

(妻)ごはん・お風呂掃除・洗面所掃除・観葉植物水やり・買い物・家計管理 他諸々

育休時(今)

■変化点

・ 平日の家事と子供の世話で妻の負担増
  → 夫に週一回ご飯をつくってもらう
  → 土日に2-3時間妻の自由時間を作る (夫に子供を預けて自由行動)

■家事を減らす工夫

・ 平日洗濯物は干さない! (乾燥機)
・ 平日の夜ご飯は手間をかけない (ごはん+納豆 or ミールキット)
・ 買い物はネットをフル活用 (Amazon / 楽天 / COOP共済)

まとめ

共働きの世帯が増えてきている中、家事育児分担の問題は、もはやほぼ全ての家庭にあてはまる共通問題なのではないかと思います。また、一度改善したように見えても、お互いの仕事の忙しさや、出産等のライフイベント毎に、再調整が必要になるため、一緒に過ごしていく限りは、一生ずっと直面し続ける問題です。
私も年に一回は意見のすれ違いで大爆発をおこし、家族会議を招集している立場ですので、絶対的な解は持っていませんが、二人なら乗り越えられるという強い気持ちを持ち続けることが最終的には大切かなと感じております。

すべての皆様の日々の家事育児のストレスが少しでも楽になり、夫婦家族間の関係がよくなるよう、ご参考になれば幸いです。

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